こんにちは。プロしあわせちゃん(@shiawasechannet)です。
40代バツなし独身子なし。元介護士です。終活ケアプランナー資格保持者です。
美人さん
心配してる方、いますか?
私です。己の老後が不安で介護業界に足を踏み入れました。終活ケアプランナーの資格も取得しました。
が、自分が年老いる前に、親が年老いることを忘れてました。
自分の介護よりまず、「親の介護」を考えておかなくてはなりません。
「親の介護」といっても、
- 認知症かもしれない…
- 施設入居にいくらかかるのか…
- 介護と仕事の両立どうしよう…
- 遠距離介護はどうすればいいのか…
不安や疑問は幅広いです。
今回はその中からギュッと絞って、「「親の介護準備」でやっておいた方がいいこと」について考察します。
わかち合えればうれしいです、参考になれば幸いです~
- 「親の介護」が心配な人!
- 「介護」について知りたい人!
目次
親の「介護準備」でやっておいた方がいいこと
ボンヤリ「心の準備」をしておく
実際は「介護が必要な状態」になってから焦っても大丈夫です。
人生、困ってから動けば何とかなります(笑)
でも、ボンヤリ「心の準備」をしておくといいです。
メリットは、
- 徐々に覚悟しておいた方が精神的にラク。
- 「心の準備」というアンテナを立てることにより、「情報」が入ってきやすくなる。
「心の準備」の方法としては、
- いつか親を介護する日が来るかもしれない…
- 「在宅」「施設」どっちで介護しよう…
- できれば親孝行な介護をしたいな…
など、ボンヤリ妄想するだけで大丈夫です。
私の場合、母の介護は「在宅」、父の介護は「施設」だとボンヤリ考えています。
親族と「意識を共有」しておく
現在、私は両親と同居しています。
両親の介護は私がする覚悟です。
が、父との相性があまりよくありません。
母が先に亡くなった場合、父の面倒を一人で見るのは無理です。殺人事件に発展します。
なので、姉妹や母には、「お母さんは大丈夫ばって、お父さんは無理」と伝えてあります。
先述した「心の準備」を親族にもしてもらう感じです。
「エンディングノート」的なものを書いてもらう
「エンディングノート」とは?
「人生の最期を迎えるにあたり、思いや希望を家族や友人などに伝えるためのノート」です。
- 医療
- 介護
- 葬儀
- お墓
- 財産リスト
- 連絡リスト
などを記します。
\詳しくはこちら/

親が認知症や障害で「意思疎通」できなくなったときに役立ちます。
まだ元気な親に、「介護やお墓の希望書いといて」って言いづらいですけど(笑)
私の場合、介護学校に通い始めた時に、「エンディングノートっていうのを書いておくといいらしいよ」と渡してみました。
実際に書いてくれてるかは微妙です。
「介護予防」に励む
- 運動
- 脳トレ
- 食生活
親はもちろんのこと、40代の自分もやっといた方がいいです。
「介護費用」を考えておく
介護はお金がかかります。
介護保険、年金、生活保護費など、国の福祉はこの先どうなるかわかりません。
と言いつつ、私も何もしてません。
- お金持ちになってから考えよう…
- 親の貯金や保険で何とかなるだろう…
- いざとなったら誰かが助けてくれるはず…
- 困ってから考えても遅くない!
とナメ腐ってます。現実逃避です。
もしも準備するなら、
- 貯金する。
- 保険に加入する。
- 不労所得の道筋を作っておく。
- 助けてくれる人を増やしておく。
でしょうか。
始めたら、また報告します~。
日頃から親と「コミュニケーション」をとっておく
自分が40代ということは、親もそれなりの年。
何があってもおかしくありません。
- 突然死んだとき後悔しないよう。
- 突然認知症になったとき後悔しないよう。
- 変化(認知症発症、老化)に気付けるよう。
- 有事(認知症での車の運転、火災など)に対応できるよう。
恥ずかしがらず、会話できるうちに会話しておきます。
「ヘルプ先」をたくさん作っておく
- 親族
- 友人知人
- 公的機関
- SNS
介護は一人で抱えこむと大変です。
心中や殺人事件に発展します。
頼れそうなアテを、たくさん作っておくといいです。
定期的なメールのやりとり、ネット検索くらいからで大丈夫。
そして、自分も誰かから助けを求められたときには、なるべく力になりたいものです。
「親に介護が必要かもしれない」と思ったときにやること
「地域包括センター」に相談
まずは、「地域包括支援センター」に相談するのがいいです。
「地域包括支援センター」は、「福祉の相談窓口」みたいなものです。
各地区町村に必ず1つはあります。
担当者の当たりハズレはありますが、基本的には、福祉のプロフェッショナルが駐在しています。
相談の仕方
自分の住所ではなく、親の住所内の「地域包括支援センター」を選びます。
遠方ならば、まずは電話でもOKです。
- 親の年齢
- 心配ポイント
*「離れて暮らしているので一人にしておくのが不安」
*「もしかしたら認知症かもしれない」
*「足腰が弱って掃除ができなくなってきた」など
を伝えて、
- 「介護保険は利用できますか?」
- 「介護のことでやっておいた方がいいことはありますか?」
と尋ねます。
いま必要な情報、
- 「介護保険」の利用方法
- 地域の介護予防活動
- 支援方法
など、教えてもらえます。
独断で動かない
- 親の様子が明らかにおかしくて、話が通じない場合、
- 姉妹兄弟がいる場合は相談。
- 一人の場合は、独断で動いてもOK。
- 親と話が通じる場合、
- まずは親子で相談。
介護者の「コミュニティ」に加入する
「介護者の集い」など、各地域で開催されています。
手軽でおすすめなのはSNSです。
ツイッターで「介護」と検索すると、介護士や介護者のアカウントがいっぱい出てきます。
介護について質問すると、親切に教えてくれる人がたくさんいます。
私も、介護士になりたての頃は随分助けられました。
「介護保険」について
「介護保険」についても、ざっくり触れておきます。(※2019年11月現在の情報)
「介護保険」基礎知識
「介護保険」は、「健康保険」のようなものです。
40才以上になると、保険料を徴収されます。
65才以上になると、介護保険を利用できるようになります。(※65才未満で利用するには「特定疾病」などの別途条件が必要です。詳しい説明は今回は省きます)
「介護保険」が「健康保険」と違うのは、「認定」が必要なことです。
「健康保険」は、病院に行けば、負担額1~3割で誰でも診察してもらえます。
「介護保険」は誰でも利用できるわけではありません。
「介護が必要」と認められた人だけが、「介護保険による介護サービス」(負担額1~3割)を受けることができます。
介護保険で介護を利用したい場合、まずは、「要介護認定」を受けることが必要となります。
「介護保険」の「申請」から「利用」までの流れ
- 「要介護認定」の申請をする
- 「訪問調査」
- 「結果」が出る
- 「地域包括支援センター」か「居宅介護支援事業所」に連絡する
- 「ケアプラン」作成と契約
- 「サービス」開始
1.「要介護認定」の申請をする
- 無料です。
- 今のところ、ネットからは申請できません。
- 代行業者(地域包括支援センター、居宅介護支援事業所)への委託が可能です。(無料)
- 申請に必要なものは、
・「介護保険要介護(要支援)認定申請書」(市区町村の窓口、またはホームページからダウンロード)
・「介護保険被保険者証」
・「主治医の意見書」(主治医の氏名・病院名・連絡先などの必要事項を提出すれば、市区町村が主治医に意見書の作成を依頼してくれる。主治医がいない場合は、地区町村が指定する医師から診察を受け、その後申請書に医師の氏名・病院名・連絡先などを記入する)
・「印鑑」
以上、4点です。
2.「訪問調査」
- 調査員が自宅などを訪問し、本人(被介護者)に心身状態の聞き取り調査をします。
3.「結果」が出る
- 「要支援1、2」「要介護1~5」「非該当」に分類されます。
4.「地域包括支援センター」か「居宅介護支援事業所」に連絡
- 「要支援1、2」は「地域包括支援センター」に連絡。
- 「要介護1~5」は「居宅介護支援事業所」に連絡。
- 「非該当」の場合は介護保険は使えません。
- 結果に不服がある場合は、都道府県の「介護保険審査会」に申し立てを行います。(60日以内)
または、市区町村自治体に対する「区分変更申請」を申し出ます。(期間なし)
5.「ケアプラン」作成と契約
- 今のところ、無料です。
- 「ケアプラン」とは「介護の計画書」のようなものです。
ホームヘルパーがいつ訪問してどんな支援を行うか、デイサービス(介護施設)を週に何度利用するか、などを決めていきます。 - 「ケアプラン」は一般的には「ケアマネジャー(略してケアマネ)」が作成します。が、「自作」も可能です。
- 「ケアマネジャー」は介護生活を左右する大きな存在です。相性が合わない、信用できない場合にはチェンジが可能です。
6.介護保険による「介護サービス」開始!
- 「ケアプラン」に沿ってサービスが始まります。
- 実際にやってみて、うまくいかなかった箇所など、改善改良していきます。
以上が、一連の流れです。
ちょっと難しいですよね。
なので、最初はとにかく「地域包括支援センター」に相談すれば大丈夫です。
今回のまとめ
「親の介護準備」でやっておいた方がいいことを記しました。
が、実際は、「介護が必要な状態」になってから慌てても遅くありません。
人生、困ってから本気出せばなんとかなります(笑)
余裕があるなら、やっておいても損はない、ということです。
しあわせちゃん
タコ師匠